微妙にイメージだけが先行してしまっている骨盤調整
実のところ、その先行したイメージに僕自身も困っています。
この世界に入り、専門書を読み漁り多くの方々の身体を触らせて頂いてきて
そして数人ではありますが生徒（弟子）に施術を教えてゆく中で伝えてきたことは
「世の中に伝わっている骨盤調整 のイメージは７~８割方、我々業界人達の都合のいいように捻じ曲げられていると言うことです。」
よって僕の言うことは世の中において２~３割以下の人にしか通じない内容だと思ってお読み下さい

お客様より（特に産後のお客様）
「骨盤を閉めて欲しい」とか「骨盤が開いていると言われたので・・・」
そんな事をよく言われるのですが
そもそも骨盤が開くとはどのような状態を指しているのでしょうか？
「出産後は骨盤が・・・」なんて言われるのですが、出産後半年ぐらい経ってからのご来店がオススメですよ。

骨盤の動きは仙腸関節で起きていると考えています。

我々は、基本は骨盤を後ろの所を基準に見ており
骨盤というのは仙腸関節面において【僅かな】動きがあると考えられております。
（※仙腸関節とは仙骨と腸骨の重なった所をさしております。）

その関節面において骨盤が前後とIN（内方）・OUT（外方）へ動きやPI（後方下方）・AS（前方上方）への動き（変位）
※変位とはある一方方向へ動いてしまった結果、元の方向へ戻らない（動かない状態）を指しています。

まず骨盤を閉める的な事をリクエストされて
仙腸関節面において、腸骨が後ろに倒れ内方へ動いた状態（PI-IN)を逆にすれば良いのか？
その答えはNOです。

大切なことは仙腸関節面に動きが有るのか？無いのか？
足が短い側が骨盤が歪んでいるとかではありません
（施術の中で検査と確認をして、必要と判断した場合に調整ないしは矯正を行う訳です）

動きの失った骨盤（仙腸関節）に、正しい動きを与えてあげることなんです。

間違っても、全てが全て骨盤を締め上げれば良いって事ではありません。

動きを失った骨盤に動きを与えることで、筋肉も動き基礎代謝があがり
痩せやすい体質になることもあると言うことなんです。

機能（動き）をどの方向で失っているか？
どの方向にどれだけズレているか？
どの力加減で動かせば良いのか？
コレに関しては今の現代で出来るのは人の手でしか出来ない事だと考えています。

これって嘘か真か？都市伝説的にもなってしまっているので
一つの例をご紹介しようと思います。

この様に、何かしら運動などをされている方のあと一歩の補助的な事は可能だと考えています。

ただ闇雲に骨盤調整 を行なったからと言って、いきなりウエストが３㌢ダウンしたりはしないと断言しても良いでしょう
（しかしながら実際は施術後に出産後にキツかったジーンズがスルッと履けた等の声はお掛け頂いた経験は多数ございますが）

つまり我々が出来ることは、皆様の努力のサポート（手助け）が出来ると言うことです。
痩せやすい身体を作る事は可能かもしれませんが
施術したら脂肪が何処かに消えてしまうような事は無いと考えるのが普通ではないでしょうか？

整体には、これと言った正解が無いと考えています。
僕のように長年施術をやっていると
「この人には合うけれど、この人には施術が合わない」何てことは往々にして有ります。
僕の施術は合わないけど、僕の弟子の施術は合う等
同じような内容の施術でも合う合わないや好き嫌いなどの好みがあります。
しかし共通して言えることは
整体に通うのであれば目的をしっかり持つ事が重要であると思います。

• 長年の腰痛をどうにかしたい
• 虚弱な体質を改善したい
• 産後の体のケアをしたい
• O脚を治したい
• 姿勢を良くしたい